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イチゴに発生する重要な病害虫としては、ハダニ類、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類等の微小害虫、ハスモンヨトウやオオタバコガ等のチョウ目害虫、うどんこ病、灰色かび病等の病害がある。これらの病害虫が発生した時どのような天敵や薬剤が利用できるのかを簡単に判るように病害虫毎に天敵と薬剤を示した。
コナジラミ類の対策
コナジラミ類の解説
オンシツコナジラミが主体であるが、イチゴコナジラミ、シルバーリーフコナジラミも寄生する。多発生すると成幼虫の出す分泌物にすす病が発生する。卵から孵化した幼虫は移動するが、一旦定着した幼虫は蛹(4齢幼虫ともいう)まで、移動しない。成虫まで発育するには1ヵ月近くを要するが、葉裏に寄生するため発見が遅れ、気がついた時は葉に触ると粉が舞い上がるような状況になる。
生物的防除
オンシツツヤコバチ;雌成虫がコナジラミの3,4齢幼虫に好んで産卵し、寄生されたコナジラミは黒化したマミーになる。また、1、2齢幼虫には産卵管を刺して殺し、その体液を摂取する。コナジラミの発生初期に放飼する。製剤は厚紙に黒色マミーが張りつけてあり、この紙を作物に吊るす。商品名;エンストリップ、ツヤコバチEF、ツヤトップ
プリファード水和剤;昆虫病原性糸状菌(ペキロマイセス フモソロセウス)がコナジラミ類の全ステージ(卵、幼虫、蛹、成虫)に感染する。本剤の効果を十分に発揮させるためには散布後8〜9時間にわたって施設内を湿度80%以上に保つ。葉裏にかかるよう7日間隔で3回散布する。
化学的防除
ラノーテープ;殺虫成分ピリプロキシフェンを含むテープ。天敵類、花粉媒介昆虫への影響はほとんどない。野菜類(施設栽培)に登録がある。
チェス水和剤;オンシツコナジラミの他、アブラムシ類にも効果がある。(アブラムシの項参照)
モスピラン水溶剤;オンシツコナジラミの他、アザミウマ類にも効果がある。天敵にも多少悪影響がある。オンシツツヤコバチとは併用困難、マルハナバチにも3日程度影響がある。
物理的防除
ネット(1mm目合い)、黄色粘着資材《バグスキャン、バグスキャンロール》
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管理上の注意点 |
・育苗期の管理;病害虫の発生源の多くは苗に付着して本圃に持ち込まれることが多いので育苗期は防除を徹底し、健全苗の定植に心がける。また、定植後ビニール被覆までに間がある場合はアブラムシ等の飛来に対処するため、粒剤の植穴処理を行う。
・病害虫の発生状況の把握;生物農薬は害虫の発生初期に導入する必要があるので、発生状況を把握する。コナジラミ、アザミウマは黄色粘着板、ハダニ、アブラムシは週一回の30枚の葉裏調査、収穫時の監視などによって、病害虫の発生に注意を払う。
・化学薬剤の選択;授粉用にマルハナバチまたはミツバチを利用することを前提に、蜂や天敵に影響の無い薬剤を選んだ。多少でも影響がある薬剤は、その日数等を記した。
・生物農薬導入後の管理;害虫数と天敵の定着、増殖等に注意を払い、害虫の発生が押さえ切れないと判断された場合は化学薬剤を散布する。その後も天敵が活躍できるような薬剤を選んだ。状況に応じて、部分的薬剤散布や部分的天敵放飼を行う。
・物理的防除;害虫の侵入発生を防ぐため、防虫ネット(ハダニ以外の害虫)、黄色灯(ハスモンヨトウ、オオタバコガ等)などもできるだけ取り入れる。 |
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