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イチゴに発生する重要な病害虫としては、ハダニ類、アブラムシ類、コナジラミ類、アザミウマ類等の微小害虫、ハスモンヨトウやオオタバコガ等のチョウ目害虫、うどんこ病、灰色かび病等の病害がある。これらの病害虫が発生した時どのような天敵や薬剤が利用できるのかを簡単に判るように病害虫毎に天敵と薬剤を示した。
チョウ目害虫の対策
チョウ目害虫の解説
ハスモンヨトウ、オオタバコガなどが発生する。夏から秋に多くなる傾向があり、成虫が苗床や定植直後に侵入して産卵する。侵入させない対策が重要である。
生物的防除
BT剤 ;BT菌が生成する毒素を食べた幼虫は中腸の膜が破壊され、消化吸収ができなくなり餓死する。従って、やや遅効的であるが、ほぼ化学薬剤と同様の処理方法で、ハスモンヨトウ、オオタバコガの幼虫に効果が高い。天敵類、マルハナバチへの影響は全くない。商品名;ゼンターリ、クオーク、フローバックなど多数がある。
フェロモン製剤 ;性フェロモンによる交信撹乱剤で、オオタバコガ、ハスモンヨトウなどの新成虫の交尾を阻害し、次世代の卵が産まれないようにする。今いる幼虫を殺すことはない。商品名;フェロデンSL、ヨトウコン−H、コンフューザーV
化学的防除
プレオフロアブル;新規構造の殺虫剤で、イチゴではハスモンヨトウに登録があり、アザミウマ類にも活性がある。天敵類、花粉媒介昆虫への悪影響はない。
マッチ乳剤;既述(アザミウマの項参照)
ノーモルト乳剤;キチン合成阻害剤で、幼虫の脱皮を阻害して殺す。天敵への影響はほとんどないが、クサカゲロウ(アブラムシの天敵)には多少影響がある。マルハナバチへの影響は1日程度。
カスケード乳剤;既述(アザミウマの項参照)
物理的防除;ネット
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管理上の注意点 |
・育苗期の管理;病害虫の発生源の多くは苗に付着して本圃に持ち込まれることが多いので育苗期は防除を徹底し、健全苗の定植に心がける。また、定植後ビニール被覆までに間がある場合はアブラムシ等の飛来に対処するため、粒剤の植穴処理を行う。
・病害虫の発生状況の把握;生物農薬は害虫の発生初期に導入する必要があるので、発生状況を把握する。コナジラミ、アザミウマは黄色粘着板、ハダニ、アブラムシは週一回の30枚の葉裏調査、収穫時の監視などによって、病害虫の発生に注意を払う。
・化学薬剤の選択;授粉用にマルハナバチまたはミツバチを利用することを前提に、蜂や天敵に影響の無い薬剤を選んだ。多少でも影響がある薬剤は、その日数等を記した。
・生物農薬導入後の管理;害虫数と天敵の定着、増殖等に注意を払い、害虫の発生が押さえ切れないと判断された場合は化学薬剤を散布する。その後も天敵が活躍できるような薬剤を選んだ。状況に応じて、部分的薬剤散布や部分的天敵放飼を行う。
・物理的防除;害虫の侵入発生を防ぐため、防虫ネット(ハダニ以外の害虫)、黄色灯(ハスモンヨトウ、オオタバコガ等)などもできるだけ取り入れる。 |
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