ニュートリバント葉面散布追肥による稲の増収実績のご紹介
栃木県の平成29年度新技術実証フロンティア事業「近赤外線によるリモートセンシングを活用した産業用マルチコプターによる追肥技術の確立」において、センシング結果をもとにニュートリバント葉面撒布を追肥として活用することにより、良好な結果が得られました。
実証試験内容抜粋
- 事業主体 農事組合法人M
- 経営面積 水稲20ha、麦23ha、大豆4ha
- 実証内容
- 具体的目標 目標収量540kg/10a(畔撤去により地力ムラが懸念されるほ場において、慣行と同程度の収量を目標とした。)
- 実証内容及び試験区概要
葉色による診断日:移植後30日、最高分げつ期、幼穂形成期
追肥機械:法人所有産業用マルチコプター(丸山スカイマスター)

使用機材 近赤外線画像カメラ、DJIファントム4
撮影高度 120m
1回目撮影 有効分げつ中期(6月16日、17日、18日)
2回目撮影 幼穂形成期(7月13日、16日、17日)
3回目撮影 出穂後25日(8月25日)
補正方法 撮影日より3日以内に葉緑素計によりSPAD値を測定
実証結果

収穫量
全刈収量について、日照不足の影響を受けたが、供試区は何れも慣行区を上回り良好であった。
施用資材
天候不順年であったが、とちぎの星の平均収量は540kg/10aと慣行区510kg/10aを上回り、非常に良好であった。
また、慣行栽培ではとちぎの星に倒伏程度4と大きな倒伏が生じたが、カリ施用の効果により、茎が太く堅くなり、試験区では生育通常部では倒伏無し、生育過剰部でも倒伏程度2(なびき)にとどまった。
穂肥については葉色が低下している部分の葉色板で0.5程度上げるだけに留めたので、中間施肥の効果が大きかったと考えている。