東海物産株式会社

「お客様と共に前進」する環境対応型企業

サステナビリティ

農作物の生産性・品質・収量の向上を目指して

わたしたちは、約30年前、日本初となるマルハナバチによる受粉作業を実現しました。

ほとんどの作物の結実には受粉が必要で、特に園芸作物栽培では、受粉作業は欠かせない仕事です。

花の蜜を集める習性をもつハチによる受粉、特にミツバチによる受粉は良く知られていますが、すべての作物で適しているわけではありません。
ナスやトマトなど下向きに開花したり、潜り込むことが難しい花では、自動振動機やホルモン剤(植物成長促進剤)噴霧などの作業が必要となるうえ、花が咲くタイミングがばらばらであるため、生産者は作業効率と品質・収量のバランスに頭を悩ませていました。

わたしたちは、マルハナバチの採餌習性(花を揺らして花粉を自分の体に落とす)を活用すれば、生産者の悩みを解決し、生産性・品質・収量の向上につながるのではないかと考え、導入・普及をおこなってきました。
いまでは、その効果が認められ、マルハナバチによる受粉作業があたり前の光景として見られるようになっています。

人口100億時代の食料生産のあり方を考える

2050年に世界の人口は、100億人に達すると言われています。特にアジア地域、アフリカ地域の増加率が顕著と予測されています。

一方、世界規模では作物を栽培している農地(耕地)は、温暖化や化学肥料の過剰投入、略奪農法の影響で砂漠化となり、ここ10年で約5,000万haの農地が失われてきました。
このままでは、世界の何処かで食料不足による飢餓が発生することは明らかです。

日本では人口減少に伴い、農業の衰退が叫ばれていますが、今こそ日本農業が飢餓ゼロへの一翼を担い、日本農業を持続可能な成長産業に押し上げる機会と捉えるべきだと考えています。

当社は植物防疫事業を通じて獲得した海外ネットワークを活用した国産農産物の輸出をサポートすることで、日本農業を持続可能な産業に導き、世界の飢餓ゼロの実現に貢献します。

自然と共存・協調する農業の実現

当社では、専門家による土壌分析・養液分析/診断・処方提案を実施しています。

昨今の圃場では経験と、勘による施肥が行われてきた結果、塩基バランスの乱れた圃場が増えてきています。
加えて大型農業機械の導入によって土壌が硬化し、排水不良の圃場も多く見受けられます。
当社では、生産基盤ともいえる圃場に対し、最も適した土壌改良(化学性、物理性、微生物性)提案を行なうべく、分析業務の充実を図って参りました。

作物にとって適切な土づくりは農業従事者にとって安定した生産基盤を作ることと同じです。

長年の生産活動で疲れた圃場を見直し、改善を図ることは持続的な農業経営への第一歩です。
土づくりは農業における、全ての基盤であると考えています。

ポリオワクチンを世界の子供たちに

当社では、平成26年よりペットボトルのキャップを集め、世界の子どもたちにワクチンを届ける運動を推進しています。
年間約20,000個を集積し、社員個人の運動から社員の家族も含めた運動へと広がっています。

またこのリサイクル活動によりキャップはプラスチック製品に再生されるため、地球温暖化防止・木材伐採の減量・地球環境の改善など広範囲にわたり社会貢献につながっています。