ペックアシッドによるpH降下単肥処方
養液栽培の単肥処方では、各成分の可給率を最適化するため、多くの場合酸性資材を添加してpHを降下させて調整します。
ヨーロッパでは養液のpH調整の指針は5.2~6.2と言われています。
pH調整には通常、強酸性の液体であるリン酸もしくは硝酸などを使用しますが、これらを使用せず、安全かつ手軽にpHを降下させる手段としてICL社の独自技術で製造された「ペックアシッド」の配合を推奨します。
成分は0-59-19で、1%溶液のpHは2.2です。
基本的な使用方法は、第一リン酸カリを一部または全量置き換えます。
以下は、園試処方での、通常の単肥配合と、ペックアシッドを使用した単肥配合のpH比較結果です。
pH7.4の原水でEC2.3に希釈した場合のpH

左:ペックアシッド配合処方/右:通常処方
ペックアシッドを使用することによりpHを約0.5降下させる事が出来ます。
200Lタンクへの濃厚原液作成
