東海物産株式会社

「お客様と共に前進」する環境対応型企業

スーパーキレート鉄

HBED鉄はpH13.0までという驚異的な安定性を持ち、鉄を最も効率的に吸収できる最新のキレート鉄です。
スーパーキレート鉄は、HBED鉄をDTPA鉄と配合することで、コストと高機能を両立しました。

キレート鉄とpH

鉄は作物の生育に不可欠な必須微量要素ですが、通常の鉄は培養液中の成分と反応して沈殿してしまうため作物が吸収するためには、鉄をキレート態にして安定させる必要があります。
キレート鉄には種類がありpHによる安定性が異なります。
EDTA鉄:pH7.0まで安定(pH6.5で半減)
DTPA鉄:pH7.5まで安定(pH7.0で半減)
HBED鉄:pH13.0まで安定(pH12.5で半減)
キレート鉄の安定性が損なわれると、作物への鉄の供給が困難となり葉の黄化など鉄欠乏症が発生します。
HBED鉄は人の鉄欠乏症治療など、医療用にも使用されている安全で、きわめて安定性の高い最高の機能性をもつキレート鉄です。
HBED鉄を配合したスーパーキレート鉄は、pHの変動しやすい循環式養液栽培システムや原水のpHが高い圃場、石灰質土壌 への液肥かん水などの場面で鉄欠乏症を防止し、キレート鉄のロスを最小限にします。

使用方法

下記の条件で栽培される場合、マイクロブレンド2号と組み合わせて添加して下さい。

  • 原水のpHが7.0以上の場合
  • 原水がカルシウム・マグネシウムを含む硬水
  • 循環式養液栽培システムでpHが上昇しやすい場合
  • 石灰質土壌など高pH圃場への液肥かん水

(参考使用量)
スーパーキレート鉄 培養液35g/t 濃厚原液800g/200L
マイクロブレンド2号 培養液15g/t 濃厚原液400g/200L

主要規格
7.6(HBED-Fe33%,DTPA-Fe67%)
外観性状褐色粉体
包装形態5kgアルミニウム袋入り
※注意

微量要素は多量要素と異なり、培養液の濃度(EC)に関係なく一定の量が必要です。
濃厚原液への投入量は、標準培養液への希釈を目安としています。
低濃度(目安としてEC1.2dS/m以下)で使用する場合は、投入量を増やしてください。
微量要素は施用量が多すぎると過剰症が発生しますので、計量には十分注意してください。