H2フロー
H2フローは、土壌や様々な培地中で水と肥料を速やか且つ効率的に行き渡らせ、節水効果をもたらす最も先進的な湿潤剤です。
定植前の灌水時だけではなく、定植後の灌水同時施肥サイクルにも利用できます。
灌水同時施肥の場合、養分が土壌や培地中に行き渡ることで根圏のECを平準化します。
またH2フローは土壌有機物などの撥水性成分の硬化を防ぎ、発根を促して根張りをより強くし、力強い活着と生育を実現させます。
※法規上の取り扱いについて(FAMIC確認事項)
特長
H2フローは単体または液肥との混用でご使用ください。
除草剤等農薬との混用は、農薬取締法の対象となり使用できません。
- 節水:H2フローは灌水量を大幅に削減できます。
- 水溶性肥料と一緒に使用できます。
- あらゆる培地で機能します。
- 培地の表面だけでなく内部でも有効です。
- 優れた拡散性と浸透性を有します。
- 柔軟な施用プログラムと柔軟な水量に対応します。
- 88%の界面活性剤を含む高濃度品です。
- 長鎖の界面活性剤により残効が長く、低頻度の施用で効果が得られます。
- 少ない潅水でも萎れにくい植物体となります。
- 水分の低下した培地の再飽和が容易になります。
施用量の目安
定植前 | 120-240ml/10a |
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最初の潅水 | 120-240ml/10a |
毎月 | 120-240ml/10a |
原液タンク添加 | 1-2L/200L原液 |
使用例
- 施設栽培・露地栽培の定植前潅水に使用し、土壌の物理性を確保。
- 通常潅水、液肥潅水に使用し、養水分の利用効率を向上。
- 新品のヤシ殻培地の素早い湿潤に使用。
- 乾燥した育苗培土の潅水に使用し、撥水現象を防止。
- 一定でない勾配の底面給水マットに使用し、潅水ムラを解消。
- スプリンクラー潅水に使用し、ドライスポットを解消。
- 通常潅水では回復困難な、水分が限界以下に低下した培地を再飽和。
- ロックウール栽培の培養液に使用し、広範囲で水分をコントロール。
- 水耕栽培の培養液に使用し、耕種的に生理障害を予防。
試験結果
根毛発生の比較(小麦)
非施用区は主根1cmあたり22本の根毛が発生したのに対し、 H2フロー施用区は236本の根毛が発生した。
土壌の湿潤状態比較(養液土耕)
3時間の点滴灌水を行った結果、非施用区は土壌表面を流れたが、H2フロー施用区は点滴チューブを中心に土壌内部へ浸透した。
パプリカの生育比較(ヤシガラ培地ポット耕)
蒸発散量の100%を灌水する区と50%を灌水する区にそれぞれ対照区とH2フロー処理区の計4区を設けた。
評価は10株あたりの11段の収穫数と重量の合計を比較した。
灌水量を50%に絞ることで果実数は大幅に減少したがH2フローの添加により同じ灌水量でも26%果実数を増加させられた。
100%灌水区においてもH2フローの添加により収穫量を増加させることができた。
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