微量要素欠乏を解消するキレート技術
■キレート鉄とpH
鉄は作物の生育に不可欠な必須微量要素ですが通常の鉄は培養液中の成分と反応して沈殿してしまうため作物が吸収するためには鉄をキレート態にして安定させる必要があります。キレート鉄には種類がありpHによる安定性が異なります。
EDTA鉄:pH7.0まで安定(pH6.5で半減)
DTPA鉄:pH7.5まで安定(pH7.0で半減))
HBED鉄:pH13.0まで安定(pH12.5で半減))
微量要素とは
窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)・カルシウム(Ca)・マグネシウム(Mg)などの多量要素とは別に、ごく微量ですが作物の生育に必須の成分で、鉄(Fe)・マンガン(Mn)・亜鉛(Zn)・銅(Cu)・モリブデン(Mo)・ホウ素(B)などがあります。これら微量要素が欠乏すると様々な障害が発生するため、特に液肥を使用する栽培では添加・施用が不可欠です。また、施用量が多すぎると過剰障害が発生しますので、注意が必要です。
窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)・カルシウム(Ca)・マグネシウム(Mg)などの多量要素とは別に、ごく微量ですが作物の生育に必須の成分で、鉄(Fe)・マンガン(Mn)・亜鉛(Zn)・銅(Cu)・モリブデン(Mo)・ホウ素(B)などがあります。これら微量要素が欠乏すると様々な障害が発生するため、特に液肥を使用する栽培では添加・施用が不可欠です。また、施用量が多すぎると過剰障害が発生しますので、注意が必要です。
キレート鉄の安定性が損なわれると作物への鉄の供給が困難となり葉の黄化など鉄欠乏症が発生します。
HBED鉄は人の鉄欠乏症治療など 医療用にも使用されている安全できわめて安定性の高い最高の機能性をもつキレート鉄です。)
HBED鉄を配合したスーパーキレート鉄はpHの変動しやすい循環式養液栽培システムや原水のpHが高い圃場、石灰質土壌 への液肥かん水などの場面で鉄欠乏症を防止し、キレート鉄のロスを最小限にします。
■栽培条件による推奨製品と使用量
使用条件 | 推奨製品 | 参考使用量 |
---|---|---|
■pH7.0以下で管理できる養液・圃場 | キレート鉄アルファ | ■培養液 25g/t |
■濃厚原液 600g/200L | ||
マイクロブレンド2号 | ■培養液 15g/t | |
■濃厚原液 400g/200L |
※注意
微量要素は多量要素と異なり、培養液の濃度(EC)に関係なく一定の量が必要です。
濃厚原液への投入は、一旦水で溶解させてから多量要素のタンクへ加えてください。
濃厚原液への投入量は標準培養液への希釈を目安としています。低濃度(目安としてEC1.2dS/m以下)で使用する場合は投入量を増やしてください。
微量要素は施用量が多すぎると過剰症が発生しますので、計量には十分注意してください。